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1969年生まれ。いわゆるシカゴ音響派、実験音楽の第一人者。ジョン・ゾーンを含め現代音楽一派に言えることだが彼は非常に多作だ(寝る暇があるなら働く)。デヴィッド・グラッブスとのデュオであるガスター・デル・ソル時代やソロ作以外にも非常に多くの作品に顔を出している。その多彩さはとても90年代に登場した若き青年とは思えないほど。他アーティストとの交流も盛んでトータスのジョン・マッケンタイア、ステレオラブ、ハイラマズ、オヴァル、くるり、昨今ではソニック・ユース等留まる事を知らない。僕は彼の関係した作品を全部持ってません。って言うか把握できてないので一応持っているもので代表作のみ下記に紹介します。 |
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1.Wedding
In The Park
2.Work
From Smoke
3.Parenthetically
4.Every
Five Miles
5.Thos,
Dudley Ah! Old Must Dye
6.Is
That A Rifle When It Rains?
7.The C
In Cake
8.The
Wrong Soundings |
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元々ガスター・デル・ソルはデヴィッド・グラッブスとバンディー・K・ブラウンのデュオだった。93年に「Serpentine
Simillar」と言う作品を残しブラウンは脱退、トータスの1stに参加している。でジム・オルークが参加し94年に発表されたのがこのアルバム。ドラムにはジョン・マッケンタイアが参加。デュオとしてまだ未完成の部分があるが後の可能性を感じさせるには十分の力作。 |
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1.Our
Exquisite Replica Of “Eternity”
2.Rebecca
Sylvester
3.The
Sea Incertain
4.Hello
Spiral
5.The
Relay
6.Crappie
Tactics
7.Dry
Bones In The Valley (I Saw The Light Come Shining ‘Round And
‘Round) |
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96年発表。この作品こそガスター・デル・ソル時代の最高傑作かもしれない。オルークとグラッブスの才能が上手くブレンドされ絶妙な仕上がりとなっている。サンプリングを一切排除しているにもかかわらず非常に細かな音作り。オルークの実験音楽精神が大きく影響しているのは言うまでもない。グラッブスのボーカルも良い。一つの完成形を達成したこの音空間を是非体験して欲しい。 |
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1.The
Seasons Reverse
2.Blues
Subtitled No Sense Of Wonder
3.Black
Horse
4.Each
Dream Is An Example
5.Mouth
Canyon
6.A Puff
Of Dew
7.Bauchredner |
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98年発表。オルーク参加のガスター・デル・ソル最終作。ゲストにドイツ音響系一派オヴァルのマーカス・ポップも参加。アコギ、ピアノ、ホーンセクションで織り成す美しいサウンドがあれば時折浮遊する奇妙な電子音やノイズを取り入れた曲もあったりと、個々の楽曲の完成度は非常に高くバラエティーに富んでいる。D「Mouth Canyon」ではオルーク自身が歌っている。傑作。 |
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1.Cede
2.
3.Terminal
Pharmacy |
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ジョン・ゾーンのレーベルであるTZADIKより95年にリリースされた作品。最近のアコースティック歌モノ路線オルークしか聴いたことがない方には理解できないであろうエレクトロ音響世界。リズムやメロディーといったものは全く無い。フツーのロックしか聴かない人には「何じゃコリャ?」と思ってしまうかも。正直、こういう作品は聴く人を選ぶが繊細な聴覚を持った人なら挑戦してみる必要がある傑作。@「Cede」は完成まで2年の歳月が費やされたオルーク流電子音世界の集大成的作品。40分を越える。ジョン・マッケンタイアも参加。Aは無音です。 |
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1.There's
Hell in Hello But More in Goodbye
2.94 the
Long Way
3.Bad
Timing
4.Happy
Trails |
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97年発表。オルーク自身も認める傑作。全4曲。作曲家としてのオルークの才能を堪能できる。全編に渡ってアコースティックサウンドが導入されたその楽曲の完成度はどれも驚異的。Cでは途中で曲調を急激に変わる展開に驚かされる。ボーカルトラックは無し。 |
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1Prelude
To 110 Or 220/Women Of The World
2.Ghost
Ship In A Storm
3.Movie
On The Way Down
4.Through
The Night Softly
5.Please
Patronize Our Sponsors
6.Something
Big
7.Eureka
8.Happy
Holidays
9.Little
Island Walking |
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99年発表。日本でジム・オルークの人気を決定付けた作品。今までの作品からは考えられないほど大幅にボーカルを導入。しかも自分で歌っている。軽い気持ちで聴けるアコースティック、フォークサウンドだが、よく聴いてみると流石に芸が細かい。ジャケもナイス。ジム・オルーク未体験者は先ずはこの作品をお手にとってみては? |
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1.Fuzzy
Sun
2.Not
Sport, Marital Art
3.The
Workplace
4.Halway
To A Threeway |
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1.All
Down Hill From
2.Insignificance
3.Therefore
I Am
4.Memory
Lame
5.Good
Times
6.Get A
Room
7.Life
Goes Off |
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2001年発表。最近では殆どソニック・ユースのメンバーと化してましたが遂にオルークの新譜が到着。アルバムジャケットは「Eureka」同様友沢ミミヨ。やはり音もアコースティック音で来るのかと思いきやいきなり響くのはエレキギター。ロック化したジム・オルークですが勿論アコギも健在。バンドとしてのアンサンブルも見事。ラストのF「Life
Goes Off」は電子音ノイズで終わる。オルークって何をやっても違和感が無いから不思議だ。 |
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I'm Happy, And I'm Singing, And A 1,2,3,4 |
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1.I'm
Happy
2.And
I'm Singing
3.And A
1,2,3,4 |
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2002年発表。早くも届いた新譜はパワーブックで作成された電子音響世界。しかしこれまでの音響オルーク路線ともまた違った展開で相変わらずの多彩さを披露。響き具合が強調された明るさのある@「I'm
Happy」とA「And I'm
Singing」は比較的聴き易いと思います。そしてオヴァル(よりもミクロストリアか)寄りの様相を呈した20分を超えるB「And
A
1.2.3.4」の出来は彼の作品中でも最高峰。どっぷりと心酔。こっちの世界のオルークも最高です。 |
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